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【2018年9月23日】/駕与丁公園/開始12時/晴れ

NL 120 001 5 : 9
九北 112 210 1 : 8

【勝利投手】此上 3勝
荒金・美澤・◯此上・久保ー中津・森田

【セーブ】 久保 2勝1S
【勝利打点】中津 3


【経過】
崖っぷちの中でも、覇権奪回への望みを捨ててないNLナイン。
かつてこれまでも首の皮一枚からの大逆転優勝を経験している面々にとって、諦めという文字は存在しない。

試合はプレイボール直後、先頭のシゲチーがレフト前ヒットで口火を切る。
最近はその容姿から、重量物キャラとして紙面を賑わす事が多かったが、ここにきてようやく本来の打棒が戻って来た。頼もしい!
2死となるも主砲美澤大センセー。ここで期待通りの先制タイムリーとなるレフト前ヒットを放つ。
これが大センセーと言われる所以だ!

1点を貰い、先発マウンドには、“新・NLの番人”の異名を持つカネやん。かつての400勝投手と同じニックネームを背負い、
まっさらなマウンドに上がる。が、しかし、気負い過ぎての初回同点で振り出しに戻してしまう。
うなだれるカネやんを救うべく、打線は2回も絶好調だ。

今年、密かにブレークしている雰囲気を醸し出すナカーツが先頭で四球出塁。
続くカネやんは自らの失点を帳消しにすべくセンター前ヒット。得点圏に賑わすと、1死から策士・岸本。タダで終わらす男ではない。
何かやるぞ…打球はサードライン際抜ける難解な打球。
易々と1点を勝ち越すと、同じ匂いを背負ったシゲチーのセカンドゴロの間に追加点。
NL氷河期を思い起こさせるような泥臭い野球でリードを広げる。
が、しかし、その裏1点を返されると、3回には代わった美澤大センセーが2点を失い逆転を許すと、

4回にはさらに2点を失う。
流れは完全に相手チームに渡り、5回には3番手としてリリーフに立ったコノちゃんまで2失点。
リードを4点に広げられ、万事休すか、と思われたが、ここからNL獅子脅し打線が火を噴いた。

6回にカネやんの犠牲フライで久々の得点を挙げると、最終回にはビッグイニングの演出だ。
先頭の岸本が意地の四球出塁を果たすと、1死からクーヴォが、幕張の安打製造機ばりの粘りを見せた果てに死球で一塁まで全力疾走。
この流れが火を点けたか、仕事人・松永のバットが唸りを上げレフト前ヒットで満塁。
さらに大センセー。特大飛球がレフトへ惜しくもファールとなり池へスプラッシュ。
「早ぇーよ!せんせー!」
仕切り直しの打席。今度は引きつけてからの左中間を破る2点タイムリーツーベース!
続くサリーも引きつけてセンター前タイムリーで遂に同点だ!
仕上げは指揮官の秘蔵っ子、ナカーツ。今や、NL打線で最も恐ろしいポテンシャルを秘めた男の一打は、
センター前に弾き返す勝ち越しの2点タイムリー!
土壇場で5点を奪う猛攻で逆転勝利を果たすと、いよいよ勝負のリーグ終盤戦へ向け、走り続けるだけだ!

【2018年8月26日】/駕与丁公園/開始12時/晴れ
◯N.ライオンズ 13-0 博多マリーンズ●

HM 000 00:0
NLiii602 5x:13

【勝利投手】深谷 4勝1敗
◯深谷ー高橋

【勝利打点】松永 1
【本塁打】 美澤 1号(1回2ラン)

【経過】生き残ったNLにとって、あとは己の野球道を貫くだけだ。
初回、立ち上がりのレンちゃんはキッチリと相手打線を抑える。
その裏、早くもビッグイニングだ。先頭コノちゃんが四球。
渋い。渋いが、仕事キッチリだ。1死から松永が早くも先制タイムリー。
流れが素晴らしい!

ここで美澤大センセー。そろそろ見たい、大花火。
ベンチの期待を乗せた打球はレフトスタンドへ向けての放物線。
これぞ、4番!という美澤の第1号2ランホームランでベンチが活気づく。

さらにタカがレフト前ヒット、カネヤンとナカーツの連続四死球で満塁。
するとレンちゃんが打席で結果を出す2点タイムリーだ!
流れに乗りたいダーオ。得意の右打ちでライト前ヒットがタイムリー!
この回6点を奪い主導権を握るとレンちゃんの投球も冴え続ける。

3回、ナカーツ、レンちゃんの連続出塁からのダーオ。
ここでもダーオが絵に描いたようなライト前へ。チャンス拡大だ!
満塁となれば岸本。なにかやってくれるに違いない。
ここも粘ってキッチリ押し出し四球。さらに安井も押し出しを選び2点追加。
4回にはダメ押しのビッグイニング。
美澤、タカ、カネヤンの3連打で1点を追加。
ナカーツ、レンちゃんの出塁で止まらない打線は、ここでダーオ。
この日2安打しても気を緩めないベテランは、ここでも判を捺したかのようなライト打ち。
猛打賞となるタイムリーに続き、さらにベテラン岸本にもトドメのライト前タイムリー。
などなど5点を追加してトータル13得点。投げてはレンちゃんの完封劇。
遅すぎた反攻・・・いや、奇跡の大逆転プレーオフ進出へ向け、いよいよエンジン全開だ!

【2018年8月19日】/箱崎公園/開始15時/晴れ
◯N.ライオンズ 7-3 INODEN●

ID 010 002 0:3
NL 500 002 x:7

【勝利投手】深谷 3勝1敗
◯深谷ー翔平

【勝利打点】中津 2


【経過】いよいよ、崖っぷちのリーグ戦再開。

“負けられない戦いがそこにある”

もはや、1敗どころか痛み分けすら許されない状況。
相手は強豪INODEN。やるか、やられるか。
先発のレンちゃん。立ち上がり、慎重に、かつ大胆な投球。
相手先頭打者に痛烈に弾き返された!右中間を襲う。
ここで躍動したのはセンター高橋。タカがいた!
打球の落下地点へ最短距離で走り込むと、最後はザ・ダイブ!
見事なダイビングキャッチで先頭の芽を摘むと、この回無失点。
いいぞ、ナイス、タカーーーーー!!

さあ、攻撃だ!NLの歴史を司った基本に還ろう。先頭にはク―ヴォ。
NL黄金期のトップバッターを起用した作戦は当たる。
打球は痛烈なサードゴロ。うまく捌かれたが、爪痕を残した。
すると永らく2番を務め上げてきた安井も、仕事を果たす。
キッチリと見極めての四球。これぞNLイムズだ!

3番マツ。打席での顔色が紅潮している。本気だ。マジだ!
打球は痛烈にレフト前へ弾かれるヒットで塁上を賑わす。
4番はもちろん大センセー美澤。NLの大黒柱だ。
これも痛烈にセンター前へ!ランナー安井、三塁を蹴るか!?
止まった!?弱気な走塁か!?いやいや、慎重だ。無理はしない。

続く5番サリーが放った打球も痛烈なレフト前安打。連打連打だ!
2者が還る先制のタイムリーツーベース!
さらにタカ。この打順に座ったタカが一番、恐い。
期待に応えたタカも痛烈にサードを強襲するタイムリーヒット!
追加点を奪うと、翔平も勢いに乗りたいムリーエラーを誘う。
満塁からナカーツも執念の押し出し四球を選び、この回5点フィニッシュ!
ビッグイニングだ!

レンちゃんのナイスピッチングが続く。崖っぷちのチームを救うべく、
気迫の投球が続く。これぞ、エースの投球だ!

6回表、アクシデント発生だ!

“負けられない戦い”が他にもあった。

センター守備位置にタカがいない!
「なにやってんだ!どこいったー!」

「WCです」

試合開始前から下腹部の不調を訴えていたタカ。
限界ヨロシク落とし中だ!

こちらの動揺を突かれ2点を失いリードは2点にまで追い詰められた。
今こそ打線が援護する時だ!塁上を埋めて打席にはスッキリタカ。
やはりこの打順。必然的にタカに回って来る。頼む!
打球は思いを乗せてレフト前へ。見事な2点スッキリタイムリーだ!
再び点差を開いて、最後までレンちゃんのピッチングは崩れない。
見事な完投勝利でリーグ戦、生き残った!!??

【2018年7月29日】/舞鶴公園/開始9時/晴れ
◯N.ライオンズ 7-0 RJウォリアーズ●

RW 000 000 0:0
NLiii101 050 x:7

【勝利投手】深谷 2勝1敗
【セーブ】 荒金 2敗1S
◯深谷・荒金ー高橋

【勝利打点】高橋 1
【本塁打】 松永 1号(3回ソロ)


【経過】連敗脱出後、リーグ戦小休止を利用しての練習試合。
しかし、この日は9人野球。久々の全員フル出場だ。
スペアのない、ベテランにとっては大変厳しい環境。
先発はレンちゃん。立ち上がりから絶好調。いける。

1回裏、四番に座る高橋の先制タイムリー。レフト前へクリーンヒットだ!
3回裏、今度はマツが魅せる。ここまでチーム本塁打ゼロ。まさかの事態だ。
が、しかし、その均衡を打ち破ったマツが放つ大飛球は、
レフトスタンド最深部に飛び込む文句ない第1号に、ベンチも盛り上がる。

先発レンちゃんは4回を無失点。5回マウンドにはカネヤン。
直球、カーブを織り交ぜながらストライク先行の投球で立ち上がり上々。
それやん!毎回それ頼むよ!

5回裏、大花火の余韻そのままにビッグイニング構築だ。
先頭の岸本が負傷リタイヤ→戦線離脱→8人野球→試合放棄、
の悪夢も頭をよぎる中、見事に身体を張った死球で出塁。大丈夫か!?
這ってガッツポーズで一塁へ出塁。なんとか試合になってる。大丈夫だ!
そんなキャプテンの意気込みに、ナインが応えないわけにはいかない。

トップに還ってシゲチーがレフト前ヒット。久々に見た好打にベンチが湧く。
続く安井。ここで打たなきゃ誰が打つ。安井が放った一打はサードを弾く2点タイムリー。
1死からタカのレフトオーバーのツーベースを挟み、カネヤンのレフト前タイムリー。
止まらないNL打線。吉武のセンターフライも勢いでタイムリー。
ナカーツも左中間を破るツーベースでタイムリー。打者一巡の猛攻でこの回5点。

最後まで自分のピッチングを続けるカネヤンが最後まで無失点投球。
見事な投球で無事、ゲーム終了か。と思われたが、タダでは終わらせない。
ライト岸本、ファースト吉武。何か、ある。いや、必ず、何か、やらかす。
最終回、打球はファースト横を通過。飛びつく姿勢を見せるも、ハナから捕る気など、ない。
ライト岸本が猛然とスパート。やはり、来た!狙いはライトゴロだ!
打球をわざとらしく見送った後、猛然と一塁ベースに就いた吉武。
ベテランらしい阿吽の呼吸でライトゴロ成立!かと思われたが一塁は間一髪セーフ。
まじかーーーーーーー。
後続は抑え、見事な完封リレー!
リーグ戦巻き返しへ向け、勢いの完勝だ。

【2018年7月22日】/駕与丁公園/開始8時/晴れ
◯N.ライオンズ 4-3 メイズスクラッピー●

NL 012 010 0:4
MSi 102 000 x:3

【勝利投手】深谷 1勝1敗
◯深谷ー高橋

【勝利打点】岸本 1

【経過】連敗の最中、誰もが下を向いてはいない。上を向いて歩こう。
流れを変えたいNL打線は、トップに中津を起用。
指揮官の秘蔵っ子が遂に打線の中核に!が、しかし、
静かなる闘志が空回りし、凡打に終わると、後続も倒れ初回無得点。
先発マウンドはもちろんレンちゃん。NL反攻の夏を託された右腕は、これで3連投。
初回に1点を失うも、ゲームを作る投球でチームに勢いをもたらす。
2回、サリーのセンター前ヒットが口火を斬ると、ク―ヴォの左中間ツーベースで同点。
3回には、先頭岸本が執念で四球出塁を果たす。
続くナカーツの打球は執念が乗り移り相手エラーを誘う。塁上を埋めると、頼れるマツ。
痛烈にセンター前へ弾かれると、2者が生還する勝ち越し2点タイムリー!
その裏、まさかの同点に追いつかれると、連敗中の不穏な空気に包まれる。
が、しかし、ここで窮地を救ったのは、タカのチーム打撃。
打ちたい気持ちを封じ、四球で出塁すると、続くレンちゃんもセンター前ヒットで続く。
三塁まで走者を進めると、何としても勝ち越したい場面で、打席には岸本。
やる事はひとつ。骨が砕けてもランナーを還す。打球は際どいピッチャーゴロ。
転がせば何とかなる。泥臭いNL氷河期時代を思い起こさせるような初心に還る打撃。
値千金の勝ち越し決勝打!最後までレンちゃんの投球が冴え、見事なNL初勝利だ!
遂に、長い、長いトンネルを抜け、NL反攻の夏が始まった!

【2018年7月8日】/駕与丁公園/開始14時/晴れ
●N.ライオンズ 2-3 Peeps○

NL 000 020 0:2
Pp 300 000 x:3

【敗戦投手】深谷 1敗
●深谷ー高橋

【経過】ハンパない暑さが続く猛暑の中、熱きダブルヘッダーを強行。
第一試合は古豪ライバルとの宿命の大一番。
先頭には、ここで勢いをつけて欲しいところでの起用で、タカ!
勢いをつけたい打球は紙一重のレフトフライ。ユージ、ガッカリ。
続く松永、サリーと好調な打者も打ち取られ、初回無得点。
その裏、先発の美澤がピリッとせず初回2失点。
2回にはその美澤が四番の意地を見せるレフト前ヒットを放つも、
後続が倒れ無得点。ホームが遠い展開が続く。
その裏、ピリッとしないセンセーを諦め、1死から遂にルーキー登場!
いよいよ、レンちゃんのデビュー登板だ。
厳しい場面でのマウンドも、キッチリ抑え無失点。さすがだ!
そんなルーキーの力投に、ベテランが応えないわけがない。
3回、1死から吉武が左中間を破るツーベースヒットで出塁。
さらにダーオーもレフト前ヒット!NLマサ・サイトー世代が躍動すると、
この回無得点に終わるも、“NLらしさ”を取り戻して来た!
レンちゃん力投が続く中、4回、5回とランナーを出すも無得点。
6回、遂に反撃の狼煙だ!先頭の吉武が警戒されての死球で出塁。
続くダーオーが2打席連続のレフト前安打!
またもや、NLディック・マードック世代の躍動でチャンスを拡大すると、
ここでベテランの砦・岸本も粘りに粘っての四球で満塁を演出。
塁上に、卓然自立の老兵3人が佇む。これで奮起しないNL打線ではない。
トップに戻って、タカ。みんなも願いは、ひとつ!当たれ!!
期待通りの死球に、「あいたああああああああ」タカの絶叫が響き渡ると、
NLベンチ総出でスタンディングオベーションだ!いいぞ、タカ!
押し出しで1点を返すと、サリーの当たりはセンターバックスクリーンへ一直線!
いったかーーーーーーーーー!!!が、しかし、センターが好捕する犠牲フライ。
2点目を挙げるも反撃はここまで。
第二試合。先発はそのまま連投のレンちゃん。
初回、出鼻を挫かれまさかの3失点。さあ、NL山賊打線の猛反撃だ!
が、しかし、相手好投手の前に4回までノーヒット。
ようやく5回、口火を斬ったのはこの男、マツ。打球は左中間を突破するツーベースヒット!
続くセンセーも特大のツーベースで続き、連続長打のタイムリーで猛反撃だ。
続く重量級サリーの打球もレフトスタンドめがけて一直線。同点アーチかああああああああ。
が、しかし、打球角度が鋭すぎてのレフトライナー。まだまだ!
チャンステーマが鳴り響く中、2死となるも、ここで安井!男前打棒の炸裂だ。
剛速球を前に、キレイに腕を畳んでのライト前タイムリー!1点差!
が、しかし、完投するレンちゃんを援護できず、このまま1点差負け。
熱い夏の戦いは、まだまだ始まったばかりだ!


【2018年7月8日】/駕与丁公園/開始12時/晴れ
●N.ライオンズ 2-4 早良区LOVE○

NL 000 002 0:2
SLi 202 000 x:4


【敗戦投手】美澤1勝4敗
●美澤・深谷ー翔平

【2018年6月24日】/駕与丁公園/開始10時/晴れ
●N.ライオンズ 0-6 福岡9ers○

NL 000 000 0:0
9ss140 010 x:6

【敗戦投手】荒金 2敗
●荒金・美澤ー高橋

【経過】梅雨の合間の快晴。NL山賊打線もスカッと波に乗りたいところだ。
先頭の松永が幸先良く四球を選ぶと、打席にはコノちゃん。
半端ないスイングを魅せるも三振。1死から皇帝戦士サリー。
サリーのビッグバン打法も紙一重のサードゴロ。4番美澤はピッチャーフライ。
初回から仕掛けたいところであったが、敢えなく無得点に終わる。
先発はカネヤン。チームの窮地を救う投球に期待がかかる。
持ち味を生かすも先制点を失う立ち上がり。
2回、復活の高橋が四球出塁。またしてもノーアウトのランナーだ。
が、しかし、後続が倒れ無得点。その裏、カネヤンが4失点を喫し、この回で降板。
3回、ナカーツからの下位打線が三者凡退。
その裏からは美澤が登板だ。2番手ながら気持ちはスターター。無失点で抑える。
4回も先頭の松永が出塁。が、しかし、後が続かない。この回も無得点だ。
嫌な流れだが美澤が踏ん張る。連続イニング無失点に抑える。さあ、反撃だ!
5回、ランナーを得点圏に進めるも、あと一本が出ず無得点。
その裏1点を追加され、迎えた6回、下位打線が三者凡退・・・。
6点を追う、いよいよ最終回。何とか意地を見せたいところで先頭の松永。
見事にライト前ヒットでビッグイニングだ!が、しかし、後続が倒れ2死。
万事休すか・・・という窮地に美澤が四番の意地を見せレフト前ヒット。
2者を出し、打席にはタカ!もう打順なんか関係ないね!ランニングショットだ!行くぜ!タカ!!
一発長打しか道がない打席で、タカのバットは紙一重の三振に倒れゲームセット。
梅雨空を切り裂くきよきよしい打開策が欲しい。次回ダブルヘッダーでは欠場組も復帰だ。
今こそ出でよ、救世主!!

【2018年6月10日】/駕与丁公園/開始14時/晴れ
△N.ライオンズ 3-3 弁慶△

BK 000 111:3
NL 012 000 :3

深谷ー翔平

第二試合。オープン戦。やはり連敗ストップが課題だ。
先発は初登板初先発のドラ1ルーキー深谷。初回を無失点で抑えリズムを作る。
すると2回、タカの四球を皮切りに、1死三塁。ダーオーがあえなく三振に倒れるもボールが弾かれた!
振り逃げで一塁へ送球する間に、三塁走者タカが一瞬のスキを見逃さない。
チャンスだ!しかしタカの足は大丈夫か!それでも本塁に突入し見事に先制点を叩き出した!
いいぞ!タカ!翼を拡げてopen your heartだ!ユージも喜んでるぞ!
勢いに乗る打線は3回にも追加点。
先頭コノーが内野安打で出塁すると、1死からカネヤンがライト前安打で繋ぐ。
ここで満を持してチャンスを窺っていたのは、your my oasis安井だ!
見事に一撃で仕留めた打球はレフトを襲う2点タイムリーツーベース!!
後半追いつかれドローに終わったものの、久々の手応えを掴んだNLナイン。
リーグ戦中盤も目を離せないところだ!

【2018年6月10日】/駕与丁公園/開始12時/晴れ
●N.ライオンズ 2-5 ブルドッグス○

NL 020 000 0:2
B210 002 x:5

【敗戦投手】美澤1勝3敗
●美澤・荒金・此上ー高橋

【経過】カップ戦を含めダブルヘッダー。
第一試合。初回から一気に行きたい打線は、3,4番が出塁するも無得点。
その裏、先発のセンセーが2失点し、なかなか投打のバランスが上手く機能しない。
2回、コノ王子のライトへのツーベースで突破口を開く。
すると重要な打順に据えるナカーツがレフト前タイムリーですぐさま1点を返す。
さらに、連続四球で満塁のチャンスを演出すると、
今季絶望の大怪我から電撃復帰を果たしたドンファン・タカが高々と犠牲フライを上げ同点。
だがその裏、センセーがあっさり勝ち越し点を奪われると、3回からカネヤンへとスイッチ。
このゲームに賭ける指揮官の思いが伝わる継投にカネヤンが応え、2回無失点投球。
すると3回、先頭の岸本が老骨にムチ打つ内野安打で出塁。執念だ!
続く深谷は初打席の緊張をものともせず、レフト前安打で続く。いいぞ!!
が、しかし。トップから3番までのNL少年隊のデカメロン打線が凡退し無得点。なかなか追いつけない。
5回にもコノー&ナカーツのNLビシバシステムが連打でノーアウトからチャンスを作るも後続が倒れ無得点。
6回に2点を追加され3点差。いよいよ最終回。2死からカネヤンが意地のレフト前安打。
あと一人からの大逆転・・・目指して、コノーが四球。まさか、奇跡の逆転劇への演出だ。
打席には好調ナカーツ。一発出ればまさかの同点劇。狙いすました打球はセンター一直線!
いったかーーーーーーーーー!!!
が、しかし、センター真正面のライナーで万事休す。



【2018年5月27日】/駕与丁公園/開始16時/晴れ
●N.ライオンズ 1-9 分大カボス○

BK 3010212:9
NL 0000001:1

【敗戦投手】助っ人1敗
●助っ人・久保・美澤ー美澤・中津

【経過】ブルー・スカイ・ブルー・・・晴れ渡る青空の下、今季初のオープン戦。
先発マウンドにはテスト生・野口。立ち上がりを突かれいきなりの3失点。
打線でカバーしたい1回裏。
NLギャランドゥ打線は先頭松永が初対戦の相手投手からデータを引き出しての三振。
しかし2死からサリーのバージンブルー打法が炸裂し右中間突破の特大ツーベースで出塁。
チャンスを作るも美澤の特大弾・・・・・・が失速しレフトフライで無得点。
2回はシゲチーからの重厚打線が沈黙し無得点。
3回に追加点を許すと、下位打線が絶妙な打撃で出塁するもこの回も無得点。
4回、サリー&シゲチーの重量メガトンコンビが四球で出塁するも、後続が倒れ無得点。
なかなかホームが遠い。
5回にも2点を追加され、その裏、なんとか反撃に転じたい。
が、しかし、カネヤン、ナカーツ、吉武の下位打線が沈黙し、この回も無得点。
6回にも1点を失い、誰もが意気消沈・・・いや、この男だけは下を向いていない。
先頭ラストバッターの岸本だ!得意の打撃でブーメランストリートを描く事はなくとも四球出塁だ。
さらに執念で盗塁を決め得点圏に進むと、チャンステーマの「Y.M.C.A.」が鳴り響く。チャンスだ!
塁上でホップ・ステップ・ジャンプ!軽快なベテランが本塁を狙う。
が、その執念も実らず後続が倒れこの回も無得点だ。
結局、7回にようやく1点を返すも万事休す。
悲しみはあまりにも大きい。
が、しかし、青空に心を伝えて、次の戦いへと向かうNLナインに休息は、ない。

【2018年4月29日】大井中央公園/開始15時/ 晴れ
●N.ライオンズ 0-13 INODEN○

NL 000 000:0
ID 103 27X:13 

【敗戦投手】荒金 1敗
●荒金・此上・美澤-翔平


【経過】
前週の反省を踏まえ、主力打者は一様に試合前打撃練習に励む。
そんな意気込みを指揮官が見逃すはずはない。

松永をトップバッターに据えたところに、そんな意図が見え隠れする。
左足2箇所骨折、前半戦の戦線離脱が決まったタカは、ベンチでスタッフに徹する。
グランドで戦えなくとも、チーム全員で戦うNL野球の真骨頂だ!
いいぞ、タカ!いいぞ、ユージ!ランニングショットだ!
先頭の松永。通常の打順との違和感からか、粘るも三振を喫する。
続く安井、シゲチーも内野ゴロに倒れ、初回三者凡退無得点。

右肘の張りの回復が思わしくなく登板を回避した美澤に代わり、先発マウンドにはカネヤン。
いよいよ先発ローテーションでの起用だ。
慣れない先発マウンドに初回1失点。なんとか最少失点でまとめた。
2回、美澤は4番の“紙一重”で内野フライに倒れるも、翔平ちゃんはセンター前ヒット。
ランナーを出すも後続が倒れ無得点。やや不穏な空気が漂う。
だが、カネヤンがそんな嫌な流れを引き戻す。2回のマウンドは無失点。
さあ、カネヤンの鉄腕ダッシュで反撃だ!

3回、そのカネヤンは内野ゴロ。続くコノちゃんが相手エラーで出塁しチャンス演出。
ここでダーオー。腐ってもダーオー。ダテにダーオー。
そんなダーオーのラブユーオンリーな打撃でチャンス拡大か・・・と思わせるもレフト真正面。
アンラッキーな当たりでチャンスを逸し無得点だ。

その裏、カネヤンが3ランを被弾し3失点。この回で降板となる。
4回、林の第一打席はいきなり死球。タカの魂が乗り移ったか!?
しかし、後続が倒れ無得点。今こそ、ハートを磨くっきゃない!さあ、行け!!
そして美澤が打席へ。意地の内野安打で出塁だ。1死から中津。開幕から打撃好調だ。
いける!だが静かなる気合が空回りした打席は、まさかの併殺打。

4回はカネヤンに代わりコノチャン。
しかし、制球が定まらず連続の四球などで美澤にスイッチ。
4回2点。5回も7点を追加され、万事休す。
今こそ、初心に帰る時だ。その船を漕いで行け。お前の手で漕いで行け!

【2018年4月22日】/駕与丁公園/開始10時/晴れ
●N.ライオンズ 0-9 博多マリーンズ○

NL 000 000:0
HM422 100:9

【敗戦投手】美澤1勝2敗
●美澤・此上ー高橋・翔平


【経過】
この日はNLレジェンド・オールドボーイT.IWAIのバースデー。
記念試合をスカッと快勝するのか、または、やらかしてしまうのか。
とにかくあの男の息がかかっていると思うと、まともなゲームには、なるまい。
真夏のような気温上昇。NL打線も熱くスパークしたいところだ。

初回、いきなり重量打線が活性化する。先頭の高橋は初球デッドボールだ。
あまりにも絵に描いたような展開にベンチも活気づく。
続く安井はわかっている。自分の仕事が何か、よ~くわかっている。
相手投手の制球難に付けこみ、今度はフォアボールで連続出塁。
3番松永は何でもあり、だ。が、しかし、マツもわかっている。
いけるボールが来るまで粘る。粘りながらもカウントを稼ぐ。いいぞ、マツ!
散々球数を放らせた揚げ句、最後はフォアボールで出塁だ。満塁だ。ノーアウトだ!
ここでベンチには天の声が聴こえる。「ノーアウト満塁は点にならん」。
いや、そんな事はない。はずだ!

ここからが重量クリーンアップの登場だ。大センセー美澤が打席に入る。
美澤はわかっている。この男の猛打はアジャストするか、空回りするか、諸刃の剣だ。
果たして・・・。まさかのファーストファウルフライだ。空回った~。
だが、NL人間発電所のシゲチーがいる。体型ではセンセーにもひけを取らない。頼むぞ!
ロン毛を振り乱しながら放った打球は、内野ゴロに倒れる。紙一重だが、嫌な予感だ。

ツーアウト満塁。ここで再び天の声がする。「ツーアウト満塁は点になるぞ」。
クーヴォが打席。プレッシャーだが、クーヴォの球際の強さに賭けるしかない!
結果は・・・まさかの内野フライ。やってもうたー。初回無得点だ。

その裏、先発マウンドの大センセーが炎上。4点を失う。チャンスの後に手痛い失点だ。
2回、4点を追う打線はコノー。鋭く引っ張った打球はファースト真正面。
ショーへ―ちゃんはサードゴロ。一人気を吐くナカーツは四球で出塁も、カネやんが倒れ無得点。
その裏、ピリッとしないセンセーはさらに2失点。徐々に点差が広がっていく。
3回、流れを変えるにはこの男たちしかいない!NL・F1セブン“世代”吉武、岸本だ!
が、しかし、F1並みの脚力を持ってしても突破口を見い出せず、二死。

ここで頼みの綱はサリー。気迫が背中から充満している。何か、やりそうな気迫だ!
が、しかし、打球が直で顔面に直撃だ。両鼻から鼻血ブーのジェット噴射で鮮血まみれだ!
治療で鼻にティッシュを詰め込んだまま打席へ戻る。いたって真剣だ。マジだ!
マジな打球はショート深いところへ。サリーの全力疾走で内野安打を勝ち取る。
が、しかし高橋はライトフライに倒れこの回無得点。なかなか点差も縮まらない。

その裏の2失点で点差は8点。さらに悪夢は続く。今度は守備だ。
捕手タカの正統な本塁タッチプレー。が、しかし、相手走者のスパイクの刃でタカの左足に異変が!
もんどりうって倒れるタカ。あの頑丈なタカの痛がり様がハンパない。これはタダごとではない!
結果・・・左足2箇所骨折。前半戦絶望.........。

痛い。結果以上に、タカの戦線離脱のショックは大きい。
だが、前を向いて進むしかない。タカの遺影を胸に抱きながら・・・。

【2018年4月8日】駕与丁公園/開始12時/晴れ
○N.ライオンズ 4ー2 シャークス●


SH 000 0020: 2
NL 002 200 ×: 4

【勝利投手】此上 2勝
○此上ー翔平

【勝利打点】森田 1


【経過】
まさに野球日和、晴天の駕与丁グランドでは激闘が繰り広げられた。
この日は永遠の四番・美澤を欠く中、誰が四番を務めるのかが注目を集める。
その座には、シゲチー。似た体型で選んだわけではない。そこには指揮官の巧みな思惑が見え隠れする。

先発マウンドには、“カレーの王子様”此上。台所事情の厳しい投手陣にあって、肉離れが完治していない中での登板となる肉抜きカレー状態。
しかし現在のブルペン事情では最も信頼のおけるスターターだ。
立ち上がり。万全でないコノーの使える球を見極める捕手ショーヘーちゃんのリードも冴え、
相手強力打線を丁寧な制球力で封じ込める上々のスタートだ。

1回裏、先頭打者には1人だけメットがテカテカの高橋。言わずとも、この起用は本人が十分わかっているはずだ。
当たってでも、出ろ!出ろ!当たれ!とにかく当たって~!
ベンチからの悲痛な想いも虚しく、強振してサードゴロに終わる。
が、しかし、この高橋の打席で十分なデータを吸い上げた。ナイス!タカ!
続く翔平が見極めて四球。これでほぼすべてのデータを構築。グッジョブ!翔平ちゃん!
洞察力の松永はすぐさま対応してのレフト前クリーンヒット!さすがだ、マツ!
四番のシゲチー。嬉しい。打ちたい。でもチームに貢献したい。
様々な欲望を巨体に乗せた打席は、粘っての四球。やるね~シゲチー!
2死からカネヤンがサードゴロに終わるも、実りある初回攻撃にチームの士気も上がる。

2回裏、コノーがセカンド強襲ヒットで出塁。が、しかし!
NLスーパーカートリオ“世代”吉武、小田、岸本が、ベテランらしい紙一重な凡退に終わり無得点。
3回裏、森田。ここは合わせるだけのセンターフライ。だが、合わせるだけでの飛距離にベンチが湧きに湧く。
その興奮冷めやらぬ中、先頭に還って高橋が右中間を破るツーベースヒット!
2死となるも、ここからがNL打線の真骨頂だ。松永のセンター前ヒットでチャンス拡大すると、
堂々の体型で四番を張るシゲチーがレフト前へのタイムリーヒット!
松永が激走しての先制点を叩き出した。さらに相手けん制悪送球の間に、
アンコ型のシゲチーが大激走!グラウンドが揺れる揺れる。ホームインで貴重な追加点だ!

4回、1死から今度はNL闘魂三銃士“世代”が遂に躍動する。
吉武がスライスばっこしのレフト前ヒットで出塁すると、スーパーカー並みの脚力で盗塁は…しない。
一塁を温めている間に今度はダーオ―がサードへの際どい当たりで内野安打を稼ぐ。
塁上を賑わせると、締めで登場の岸本がやる事はひとつ!サード前へのNL認定犠打だ!
ベテランらしく黒く、巧みに転がすと、旧車2人を持ってしても悠々と進塁でき二、三塁へ。
NL風間三姉妹“世代”の活躍でお膳立てが揃うとここで期待のモーリタ。
今度はセンター前へのクリーンヒット!三塁から吉武がジョギングランで悠々とホームイン、
続く二塁からはダーオーが全盛期を彷彿とさせる韋駄天ぶりで激走ホームイン!

貴重な、キチョーな2点を追加すれば、あとはコノちゃんのピッチングに全てを託す。
三振も狙えば、打たせて取る巧みな投球術だ。
1塁に走者。敢えて打たせてのサードゴロ。おあつらえ向きの打球に松永の目が光る。
素早くセカンドへ、そしてセカンド高橋が一塁へ転送。完璧なダブルプレーの完成だ。
が、しかし判定はセーフ。なぜだ!
よ~く見ると、悦に浸り、すくい上げ高~くかかげたファースト吉武のミットの中にボールが、ない。
ボールだけがすくい上げられずグランド上に取り残されている。
黒い。
ポーズだけで併殺を完成させようとする詐欺まがいの昭和レトロな珍プレー好プレーだ!
だが、さすがはコノー。こんな戯れにも動じることなく淡々と投げ続け、見事な完投勝利。
コノちゃん無傷の2勝目、チームも今季6勝目を挙げた。

【2018年3月25日】駕与丁公園/開始10時/晴れ
○N.ライオンズ 10-2 ブルードッグス●

NL 322 120 : 10
BD 002 000 : 2

【勝利投手】久保 2勝
○久保・此上ー翔平

【勝利打点】重田 1


【経過】
モーリスを失い、NL重量打線にも翳りが……しかも4番も不在とダブルパンチ。
と思われたのも束の間、この日は減量打線として爆発。

初回、先頭の翔平ちゃんが四球で出塁し、号砲を鳴らす。
続く安井も打ちたい精神を封じ込め、連続四球を選び塁を埋める。
翔平&安井のスチールで塁を進めプレッシャーをかけると、
松永の打席では相手バッテリーの失策を誘い、あっさりと先制点。
センセーを欠くNL四番の座に座るのはコノー。
だが四番の重圧に力みが加わり三振に倒れ、2死。
しかしここから繋がるのがNL打線の凄みだ。
高橋が、お待たせ待望の死球を浴びベンチを沸かせると、
満を持したシゲチーの左中間を破る2点タイムリーツーベースで3点。

先発予定だった“カレーの王子様”コノー。
前節からの故障開けで登板を回避。
首脳陣がスクランブル登板に指名したのはクーヴォだ。
初回は制球が定まらず、いきなり先頭打者を出してしまうが、二盗を狙った走者を矢のようなショーヘーの送球でコレを阻止!
ディフェンスでリズムを作ると初回を無失点で切り抜ける。

2回の攻撃。ダーオ―が四球で先頭出塁。続く岸本は間一髪のサードゴロ。
ラストにはDHを余儀なくされたコノーに代わる助っ人“幸楽”からの刺客えなり似がセンター前へのリメンバーヒットがタイムリー。
2死となるも今度は“今年の俺は違うぞ!”とばかりに安井がセンター前タイムリーでこの回2点。

3回にはコノーが四番の仕事、ライト前ヒットで先頭出塁する。
続く高橋は打ちたい…打ちたい…打ちたい…でも、死球。連続死球の離れ業。
2死となるも、ダーオーが執念のサードゴロで追加点をもぎ取ると、
岸本が同じくサードへの強襲ヒットでタイムリーをもぎ取りこの回2点追加。

4回にも高橋の打席でバッテリーエラーの追加点。
5回にはク―ヴォがセンターオーバーのツーベースで出塁したところで、
2死からペンキ塗りたてメットで翔平ちゃんが負けじとセンターへのタイムリーツーベース。
「これめっちゃシンナー臭いんですけどー」

計10得点を奪うと、投げては先発のクーヴォが4回2失点。
4者連続三振を含む堂々のピッチングでゲームを作ると、
目先を変えるコノーの左腕が、リリーバーとして冴える継投でゲームセット。
モーリス・ショックを吹き飛ばす快勝に終わった。

【2018年3月11日】駕与丁公園/開始12時/快晴
●N.ライオンズ 1-2 シャークス◯


NL 000 010 0 : 1
SH 200 000 × : 2

【敗戦投手】美澤1勝1敗
●美澤・此上ー翔平


【経過】
「モーリス・カウントダウン・シリーズ」ダブルヘッダー第1試合。
世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の抜き打ち検査により、NLクリーンアップの一角モーリスから「禁止体毛」が検出されるいうまさかの事態。今月末を持って“無期限”出場停止となるモーリス。
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そんな無念のモーリスの気持ちを買って1番に起用した粋な采配も見逃せない。
第一打席は気迫が空回りし、引っ掛けてのピッチャーゴロ。
初回無得点に終わるとその裏、マウンドには美澤。
前回の登板では不甲斐ないヨレヨレのピッチング終わり、
汚名返上とばかりに気迫のピッチング。だが、これも空回りし、初回2失点。

反撃したい打線だが2回、2死から翔平の四球、中津のレフト前安打が飛び出すも、
ダーオーが紙一重の三振に終わり無得点。なかなか得点に結びつかない。

3回、内野安打で老骨にムチ打ち激走する岸本。そんな姿にナインが応えない訳にはいかない。
モーリスがレフトへのツーベースでノーアウト2、3塁。さあ!一気に同点、いや逆転の絶好機だ。
続く打撃好調“カレーの王子様”コノ-。
ピッチャーの足元を襲った打球がセンター前に抜ける!?かと思われたが相手セカンドが横っ飛びでキャッチされる。
しかし、まだ1死2、3塁と好機は続く。が、
後続が倒れまさかの無得点。不穏な空気が漂う。

その裏、美澤が2回を無失点に抑えたが、肘の違和感を訴えると大事を取って3回からは2番手コノーをマウンドへ。
コノーは期待に応え、スクランブル登板ながら素晴らしい制球力と甘口スパイスで最後まで投げ切り無失点。
いいぞ、コノ~!後は打線の反撃だ!
そして5回、3打席目のモーリスが2死から体毛をフサフサさせながら激走!執念の内野安打で出塁。
すると投打に大活躍のコノ~がライトへのタイムリーツーベース!1点差!さあ、反撃だ!!
が、しかし、後続が倒れると、さらに6、7回も塁上を賑わせながらも得点を挙げられず、
まさかの1点差敗戦。今季初黒星を喫し、どんよりムードが漂うが、間髪入れず2試合目に突入だ。

【2018年3月11日】駕与丁公園/開始14時/快晴


NL 010 100 1:3
BG 010 000 0:1

【勝利投手】美澤 2勝1敗
【セーブ】 翔平 1S
◯美澤・翔平ー高橋

【勝利打点】中津 1

【経過】
このままでは納得できない。美澤がリベンジを誓い、2試合連続の先発マウンドに上がった。
初回を無失点で切り抜けると、2回、岸本のレフト前クリーンヒットが先制タイムリーだ!
「1-0で終わる試合だ!」勝利打点を確信した岸本だったがその裏、
乱調の美澤が押し出し四球であっさりと同点に追いつかれると、キャプテン岸本が「オレの打点を雑にするなー!」
とガッカリフェイスで激を飛ばす。

だが、連敗は許されない。美澤は何とか3回1失点で凌ぎ切ると、
1試合目で投手を使い切った為、昨年殆ど登板の無い新幹線通勤ショーヘーにマウンドを託した。
4回、そのショーヘーの右中間ツーベースヒやットでチャンスを作ると、ナカーツの原子力内野ゴロで勝ち越し。
最終回にも高橋がツーベースヒットでチャンスを演出すると、ナカーツのセンター前タイムリーで貴重な追加点。

指揮官の秘蔵っ子・ナカーツの大活躍でリードを広げると、最後にやることは1つ。
暫くの間NLを離れるモーリスに繋げる事だ。
しかし時間が無い。モーリスに回す為にベンチが出したサインは初球から全部振れ!
そして、場内に打者モーリスがアナウンスされると球場360度からの大拍手だ。

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注目の打席はフルスイングからのショートフライ。「やっちまったぁー!」



その夜、市内某所でモーリスの壮行会が行われ、復帰の暁にはツルツルで帰ってくる事を誓い、ナインに別れを告げた。

「モーリス!必ず帰ってこい。また一緒に野球やろう!」

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【2018年2月25日】駕与丁公園/開始12時/曇り時々雨
◯N.ライオンズ 8-4 ビギナーズ●

2018バリかた杯1回戦
NL 050030:8
BG101020:4

【勝利投手】此上 1勝
◯此上・美澤・久保・翔平ー翔平・高橋

【勝利打点】美澤 1

【経過】
足掛け15年の月日を経て、この日NLは通算300試合目を迎えた。
記念試合として、NL球団事務所には花輪を始め祝電の嵐。
これまでの300戦に関わった全ての選手、スタッフと連絡を取り招待、
この日の本拠地・駕与丁スタジアムは満員御礼の大観衆で埋まった。
「あいにくの天気だったが、本当に感謝しかない」
首脳陣は試合で現在のNLを“魅せる”事での恩返しを誓った。
先発は美澤の予定だったが、前戦完投した疲労から先発を回避。マウンドには“カレーの王子様”此上。

スタメン1番を張るのは、NLの“トップバッター”の歴史を彩ってきたク―ヴォ。
そして2番には多忙なスケジュールの合間を縫って、
「記念試合には死んでも駆けつける」と執念の出場に漕ぎ着けた吉武。
その意気込みを汲んで2番に起用したキャプテンの采配も見 逃せないだろう。

そんな1、2番が、それぞれの持ち味を発揮し、鋭い打球を連発するも、
相手守備陣の緻密なデータ野球に裏打ちされたポジショニングによって、
安打性の打球もそのグラブに吸い込まれてしまう。
3番松永は四球で出塁するも、4番美澤も打ち取られ無得点スタート。
先発はカレー王子様。今年のコノちゃんは違う。何が違うか。新球に対する相性が抜群だ。
あらゆる変化球にフィールディングに、まさに八面六臂の活躍だ。
が、しかし、300戦の歴史を彩る悪い部分が出た。
創成期の初期を彷彿とさせる、“ここぞの失策”でいきなりの先制点を奪われる。
だが、ここで選手の顔色が変わる。俺たちが歩んできた野球をやろう!
原点に立ち返ろう!笑いをも重視し、真剣(マジ)に愉しもう!

2回、そんな想いが打線に火を点けた。
先頭の重チーが痛烈なセカンドへのゴロ。相手守備も止めるだけで精一杯だ。
内野安打だ!重チーのゴリ押しにベンチも一斉に返す。「エラーだ!」
が、ここでNL公式記録員は「内野安打」。真剣に喜ぶ重チー。

そして、真剣に悔しがるNLベンチの仲間たち。よし!いい雰囲気になってきたぞ!
続く高橋。打球は痛烈に三遊間を破るレフト前ヒット!文句ない「安打」だ!
さらに此上。投手だけでなく、打者としても切れ味を増すコノちゃんの打球は、
左中間に放たれる同点タイムリーツーベース!1死となるも、打席には恐怖のラストバッ ター岸本。
この15年300試合、常に何かを企み続けた策士が放った打球はセンター前へのクリーンヒット!
2者が相次いで生還する勝ち越しのタイムリーだ。
ベテランの重みをしらしめる執念の一打に、NLベンチはすでにお祭り騒ぎだ。

トップに還りク―ヴォ。ここもレフト前ヒットで続きチャンス拡大。もうどうにも止まらない。
1死1、2塁となって更に追加点を狙うNL。
打席には岸本に続きNLの黒歴史を司ってきた吉武。カウント1-0の場面でベンチからのサインはエンドラン。
引っ張ってゴロを打てば、2死となっても2、3塁とチャンスは広がる。
二者が一斉にスタートを切ると、引っ張った打球は一二塁間をしぶとく破る当たりのタイムリーヒット!
最高の結果を出したベテランの一打で更に追加点。
3連打に松永の四球で塁上を埋めると、NL15年史のほぼ全ての4番を務めてきた美澤が、
レフトへ特大の犠牲フライを放ちこの回5得点。

カップ戦規定により2回でお役御免の先発コノちゃんが自責ゼロの1失点で降板。
3回からはエース美澤が登板するも、こちらは身体のキレが全くない。
ノーアウト満塁としランナーを残し過ぎたまま降板すると、
こんな窮地の場面でも腕をグルグル回しながらマウンドに向かい後を継いだのはク―ヴォ。
このピンチをダブルプレーで切り抜けると、そのまま2回自責0で好リリーフ。
ブライアン・ク―ヴォの活躍で試合の流れを戻すと、6回にも打線爆発。

度は重チーがヨレヨレの打球で出塁するも、さすがにここは公式記録員が「エラー」の宣告。
湧き上がるNLベンチ。続く高橋はマルチ安打となるレフト前ヒットで繋いでいく。
1死となるも翔平ちゃんのサードへの強烈な打球が「ヒット」となるタイムリーで追加点。
トップに還るとク―ヴォがライトへの2点タイムリーヒットで合計8得点締め。

最後は剛腕ストッパーの翔平ちゃんが、適度に失点しながらも力でねじ伏せ試合終了。
通算300試合記念ゲームを白星で飾った。

WNlll1000201:4
NLlllll101005×:7

【勝利投手】ク―ヴォ 1勝


NLもぐもぐタイムを挟み、続くダブルヘッダー2試合目。
初回1点を先制されるもその裏、美澤のライト前タイムリーですぐさま同点に追いつく。
3回に松永の押し出し四球で追加点を奪うも、5回に逆転を許すスリリングな展開。
終盤6回、この回しかない!NLここぞの執念がビッグイニングを生む。
ライオンズの中島の死球と市山の内野安打が同点タイムリー。
さらに代打岩下の2点タイムリーツーベースで逆転すると、
さらに3、4番コンビ松永と美澤の連続ライト前タイムリーで突き放す。
最後は連続リリーフのク―ヴォが締めて開幕3連勝を飾った。

【2018年2月18日】山王公園/開始9時/晴れ
○N.ライオンズ 4-1 ブルドッグス●

NL 011 110 0:4
B iii000 100 0:1

【勝利投手】美澤1勝
○美澤ー翔平

【勝利打点】なし

【経過】
いよいよ2018年開幕戦、NL通算299戦目がスタート。
地獄の駕与丁NLキャンプを経て、覇権奪回への闘いが始まる。
メンバーは皆、緊張感漂う表情だ。ベテランのダーオも例外ではない。
皆と同じ厳しい表情に徹してはいるものの、キャンプを免除した後ろめたさはやはり否めない。

開幕4番と開幕投手は美澤で決定。していたものの、他のメンバーのポジションは確定していない。
厳しいNLの掟だ。“グラウンドに銭が落ちている”いよいよプレイボールだ。

まずは、キャンプでテストしたセカンドでのレギュラーを勝ち取ったモーリス。
先頭打者を争った久保とは僅差の末、開幕1番の座を掴んだ。NL2018年第一打席はサードゴロに終わる。
続く安井。“Your my OASIS婚”の余韻に浸った2017年を引きずる事はないが、敢え無く三振に倒れる。
3番は順当にクリーンアップを任された天才・松永だが、セカンドゴロに倒れ三者凡退。
その裏、開幕マウンドの美澤もベテランらしいマウンドさばきで無失点。

その美澤が2回表の先頭四番打者だ。今年の美澤は違う!
キャンプで瀕死状態になるまで自らを追い込んだ男の第一打席は痛烈なレフト前ヒット。
続く重チーがサードゴロに倒れるが、NLの最重要ポイントとなる6番に座る高橋が四球で繋ぐ。
死球でなかった事で若干のブーイングも聞こえたが、1点を先制する貴重な出塁となった。

3回先頭は久保。モーリスとの1番打者争いに僅差で敗れはしたものの、やることは変わらない。
全盛期を彷彿とさせる絞った身体から、レフト前ヒットで先頭出塁。
すかさず一塁からスタートを切ると、気合いのヘッドスライディングで盗塁成功!
得点圏に走者を置いて打席にはダーオ。
バッテリーエラーで3塁に進んだ久保にベンチはゴロGOのサイン。
良いスタートを切ろうとダーオのスイングを見て僅かにベースから離れるが空振りだぁ!

キャッチャーから送球され三本間に挟まれた。
挟殺プレーで僅かに送球が高めに逸れたのを見て、コースの外側ラインにヘッドスライディングで本塁に突入!
タッチを掻い潜り、精一杯腕を伸ばしてベースにタッチすると判定はセーフだ!

久保の気迫のプレーで気合い十分のダーオは気迫とは関係ないサードエラーで気迫出塁。

続く気迫岸本。今季より公式球規格変更に伴い、新兵器のバットを手に意気揚々とバッターボックスへ。
チーム打撃に徹する気ではいるが、打ってやる感がハンパない。新兵器の威力を試したいところだ。そして注目の初球はデッドボール。
ドスンと鈍い音と共に顔を歪める。ベテランには致命傷だ。
まともに背中に受け意気消沈して一塁へ。
高橋に次ぐNLの死球王、今年も健在をアピールだ。

4回は先頭松永がレフト前ヒットで出塁。今年も鋭い打球と選球眼に抜かりはない。
続く美澤は警戒されて死球。2打席目の重チーがセンターへのツーベースで追加点となるタイムリーで3点目。
5回にはモーリスがレフトへのタイムリーツーベースで4点目。NLの重量役者揃い踏みで全て得点を叩き出した。

昨季打撃不調だった主砲・美澤の6回。
第一打席で開幕戦安打を打ち気が楽になったのか、開幕アーチか!の大飛球!惜しくもフェンス上段に直撃。
早くもマルチ安打をマークし、復活をアピール。
投げても先発の美澤は5回1失点の完投勝利。盟友・翔平とのバッテリー健在で今年も存在感を示した。

◎2018年1月28日/駕与丁公園/午後12時~4時/天気曇りのち雨や雪
「CATCH the FLAG 2018栄光をつかみ獲れ! ~Hit!Foot!Get!~」


いよいよ、球春到来!!

とはいえ、この日の気候は気温2度。雪混じりの雨に曝されながら、NL激動の2018年は幕を開けた。

野球大好き人間が集うNLとあって、こんな気候でも、誰ひとりとして、
「え~~やるんスか~~~」
などの戯言を吐く者は皆無。
みな、全身から“野球やりてーー”オーラが漲っている。
まったく、頼もしい奴らだ!!!

どこかのサッカーチームがグランドを走ってる……と思いきや、サッカー好きのクーボが、敢えてサッカーのユニホームに身を纏い、
紛らわしくダッシュを繰り返してるだけだった。
主軸のマツと翔平ちゃんは、雨にずぶ濡れになりながらも、ランニングを繰り返す。
もはや、レギュラークラスでさえ妥協のない鍛錬を繰り返す辺り、今シーズンに懸ける想いはハンパない。

昨年末からの自主トレの成果を、皆、競い合うように披露する。
まずは、ベンチ前に巨漢2人が並び合う。チーム1、2を争うアンコ型、美澤大先生と、シゲチーだ。
共に、俺の方が細マッチョだ、いや、絞り切れてる、体脂肪率の勝利だ、だの、醜い言い争いに発展。
どう見ても、痛み分けドローに近い体型だったが、体重差が10キロ近くもあると知り、皆、一様に驚きの声が上がる。
どっちが重いか、など、そこは密かにシークレットだ。アンコ三兄弟の高橋が、なんだかホッソリ痩せて見える。

こんなクソ寒い中でも、キャッチボールは欠かせない。肩いてーー、肘いてーー、人差し指つったーー、ワイワイと大騒ぎしながらも、
今シーズンから導入される新球のテストに余念がない。

間髪入れず、守備練に突入だ。そこは“ディフェンスのNL”を自負する面々だけに、誰ひとりとして抜かりはない。
キャンプの半分以上の時間を割き、これでもか、これでもか、と自分の身体をいじめ抜く。これこそが、NL魂だ!!

内外野のノックの嵐がハンパない!身体が壊れるぞ!そんな声が聞こえてきそうな猛練習だ。
決して、流してキャンプを終わらせようというNLではない。1年間の下地をこの1日で作り上げるんだ!その鋭い視線が下を向く事はなかった。
ようやく守備練が終了か、と思ったのも束の間、誰かれ構わず、もう一丁だ!と次のクールまで延長される。
もはや、誰かが倒れるまで続けられるに違いない。

ベテラン最年長組でも容赦ない。キャプテンには、いつ何時、どこを守るかわからない、と内外野での激しいノックの雨あられだ。
若手と全く同じメニューをこなすところに、その覚悟が窺い知れる。
もうひとりのベテラン、吉武は重装備だ。寒さ対策として上衣7枚、下衣4枚を着込んでの奮闘だ。
まともに動けるはずがない中でも、何とか動けてる。

ようやく守備の時間が終わった。誰もがグッタリだ。ようやく楽しい打撃練習に入ったが、足がプルプル、踏ん張りがきかない。
いよいよ投手陣は、新球による試投だ。あーだこーだ、いろんな感想が出るが、目を引いたのは、左腕エースのコノちゃんだ。
気合いがハンパない。
それもそのはず。昨年のプレーオフ決勝日に大遅刻!よりによって1年で最も大事な大一番の試合時間を勘違いし、
のんびり朝カレーを食していたという大失態。
今年は気を引き締めた気合い十分の“カレーの王子様”は新球に最も相性がいい投球を披露。
特に変化球のキレがハンパない!今シーズン、投手としての大ブレイクを予感させる佇まいであった。

充実の4時間キャンプを経て、いよいよ2018NLの始動を迎える。